学芸員紹介:岡村勝行 - 大阪市文化財協会

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学芸員の紹介

岡村 勝行 OKAMURA Katsuyuki

 

パブリック・アーケオロジー(「考古学と現代社会」論)

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得意分野 英国を中心とする欧州の現代考古学、考古学教育、国際連携
コメント  かつては地道に埴輪の分析をしていたこともありましたが、現代社会、教育への関心、博物館開設準備や海外放浪の体験などの影響か、「考古学と現代社会」というテーマが関心の中心となっています。東日本大震災後は「災害と考古学・文化遺産」、また最近は「アートと考古学」で日本の考古学の海外発信にも関わっています。自分(たち)がどこにいるのか、が常に興味の中心で、最大のウリは30年間に培ってきた国内外の考古学(者)の繋がり、ネットワークかも知れません。
おもな仕事 ■遺跡調査
 これまでで最大のヒットは90年代半ばの細工谷遺跡(天王寺区)の調査。和同開珎の枝銭、冨本銭、百済尼寺を示す多くの墨書土器などを発見。少し前では平野馬場遺跡(平野区)で、邪馬台国時代の集落の新発見。 2013年度には福島県の復興調査に一年間派遣され、縄文遺跡などを調査。
■展示
 大阪歴史博物館の開設準備に当り、開館時には学芸係長として、8階の考古学体験コーナー「なにわ考古研究所」の製作のほか、第1回『新発見!なにわの考古学』、特別展『トルコ三大文明展』などを担当。
■国際会議事務局
 東アジア初となる世界考古学会議(WAC)中間会議を大阪歴史博物館で2006年1月に開催。27カ国・地域から350名が参加。2016年夏に開催される京都大会(80カ国2,000名参加予定)の下地となった。

■大阪大学・神戸大学非常勤講師

・考古学概論(大阪大学・2001〜2005年度、2015年度後期)

・博物館教育論(神戸大学・2012年度)

■学会活動
 世界考古学会議(WAC東アジア代表)、考古学研究会(編集)、日本考古学協会(国際交流・JJA編集)、日本遺跡学会(企画)、日本イコモス国内委員会理事ほか。

おもな研究業績

■『日本版パブリック・アーケオロジーの探索』(2011-14年・科学研究費助成研究成果報告書)、2015

■'Tsunami and heritage after the 2011 Great East Japan Earthquake', ”Water & Heritage Material, conceptual and spiritual connections”, Sidestone Press, 2015

■「古墳時代と市民社会」『古墳時代の考古学10』、同成社、2014

■『入門パブリック・アーケオロジー』、同成社、2012(松田陽と共著)

■"New Perspectives in Global Public Archaeology", Springer, 2011(松田陽と共著編)

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