学芸員紹介:積山洋 - 大阪市文化財協会

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学芸員の紹介

積山 洋 SEKIYAMA Hiroshi

 

考古学

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得意分野 古代都城、塩業・漁業、牛馬論、近世考古学など
コメント 1953年(昭和28) 大阪府生まれ。
1982年(昭和57) 大阪市立大学文学部史学地理学科卒業。
1983年、(財)大阪市文化財協会調査員。その後、同協会難波宮調査事務所長、大阪歴史博物館学芸課長代理などをへて退職、2014年度から現職に。博士(文学)。
難波宮・難波京を摂河泉の地域史や日本の古代都城に位置づけるのみならず、東アジア史の中で、その歴史的役割を捉えていきたいものです。
おもな仕事

■難波宮の発掘調査(内裏西方官衙の調査)

・前期難波宮内裏西方官衙の検討(『ヒストリア』124号、1989)

・クラの概説書(『クラと古代王権』分担執筆、1991)

・報告書(『難波宮址の研究』第9 分担執筆、1992)

■難波京の調査・研究

・難波京の方格地割をさぐる(郵政考古紀要24号、1997)

・難波京東部域の発掘調査(『大阪市文化財協会研究紀要』第2号、1999)

・古代都市難波京の諸段階(『巨大都市大阪と摂河泉』、2000)

・孝徳朝の難波宮と造都構想(『大阪における都市の発展と構造』、2004)

■大型倉庫群(法円坂倉庫群、前期難波宮の倉庫群)

・古墳時代中期の大型倉庫群−難波のクラと紀伊のクラを巡る−試論(『大阪の歴史』30号、1990)

・近畿の大型倉庫群遺跡(『季刊考古学』36号、1991)

・クラの概説書(『クラと古代王権』、1991)

・日本原始古代の大型倉庫群(『史潮』新58号、2004)

■牛馬(遺跡出土の牛馬骨の背後に「人間集団」をみる)

・大阪の考古資料と部落史(『大阪の部落史通信』16号、1998)

・考古学が明かす差別の歴史(毎日新聞夕刊、1999.8.29)

・考古学から探る被差別民の歴史(『考古学研究』第48巻第2号、2001)

・『大阪の部落史』全10巻の刊行(第一巻考古資料編2005を共編、第10巻通史編2009を分担執筆)

・牛馬観の変遷と日本古代都城(『古代文化』第59巻第1号、2007)

■塩業等(製塩土器、土器製塩の研究)

・律令制期の製塩土器と塩の流通−摂河泉出土資料を中心に−(『ヒストリア』141号、1993)

・大阪湾沿岸の古墳時代土器製塩(『季刊考古学』別冊14、2004)

・土器製塩の展開(『季刊考古学』100号、2007)

・大阪湾沿岸の漁撈・製塩集団と広域交流(第56回埋蔵文化財研究会「古墳時代の海人集団を再検討する」発表資料編、2007)

■近世考古(大坂城、陶磁器・土師器の研究)

・江戸時代陶磁器の報告(『難波宮址の研究』第9、1992)

・関西における肥前陶磁(『考古学ジャーナル』410号、1996)

・近世初期大坂の肥前陶磁(『陶説』532号、1997)

・大坂の土師質土器−主要器種を中心に−(『関西近世考古学研究』Z、1999)

・豊臣氏大坂城惣構南面堀の復原(『大坂城と城下町』、2000)

■大学非常勤講師

・大阪市立大学全学共通科目「考古学入門」(1996〜1998年度前期)

・大阪市立大学文学部「日本史特講T」(2003年度前期) 

・大阪樟蔭女子大学文学部 「考古学(日本)」(2006〜2008年度前期) 

・大阪教育大学中学校課程社会科専攻科目「考古学」(2007・2009年度後期) 

・滋賀県立大学人間文化学部 「地域考古学A 大阪」(2008年度集中講義)

・帝塚山学院大学全学共通科目「文化と歴史(アジア)」(2013年度後期、2014〜2015年度通年)

・関西大学文学部「考古学実習」(2015年度後期)

■外部資金

・科研費 奨励研究B「クラの研究 −考古学から見た大形倉庫群の発生と展開−」(研究代表:積山洋)1989年度。

・科研費 奨励研究B「物流からみた都市の考古学 −古代難波から近世大坂へ−」(研究代表:積山洋)1995年度。

・科研費 基盤研究B「東アジアにおける難波宮と古代難波の国際的性格に関する総合研究」(研究代表:積山洋)2006~2009年度。

・科研費 基盤研究A「大阪上町台地の総合的研究−東アジア史における都市の誕生・成長・再生の一類型−」(研究代表:脇田修、積山は連携研究者)2009〜2013年度。

・文化庁補助金「資料が語る日韓交流史の研究を通じたミュージアム事業−古代新羅土器と近世薬種業を中心に−」(代表:脇田修、積山は事業担当者)平成21年度。

・文化庁補助金「地域の博物館や文化資源を活用した「上町台地」の魅力発信による観光振興・地域活性化事業」(なにわ活性化実行委員会、代表:脇田修、積山は事業担当者)平成23〜25年度。

おもな研究業績

■『東アジアにおける難波宮と古代難波の国際的性格に関する総合研究』(科研報告書)著書(共著)財団法人大阪市文化財協会(2010年3月)

■『古代の都城と東アジア』著書(単著) 清文堂(2013年10月)

■『東アジアに開かれた古代王宮 難波宮』遺跡を学ぶ95 著書(単著) 新泉社(2014年8月)

■Changes in the perception of cattle and horses in Japanese ancient society 論文 Coexistence and Cultural Transmission in East Asia:Left Coast Press (米国、2011年3月)

■「難波京の条坊区画」論文 都城制研究(5)、奈良女子大学古代学学術研究センター(2011年3月)

■「難波宮・京の廃絶とその後」論文『都城制研究』(6)、奈良女子大学古代学学術研究センター(2012年3月)

■「塩業と漁業」論文『講座 日本の考古学』第8巻 青木書店(2012年5月)

■「飛鳥時代難波の宗教環境」論文『都城制研究』(7)、奈良女子大学古代学学術研究センター(2013年3月)

■「大阪湾周辺における律令期の塩業」論文『郵政考古紀要』第59号、郵政考古学会(2014年3月)

■「社会的差別の問題にどう迫るか」研究ノート 考古学研究会60周年記念誌『考古学研究60の論点』考古学研究会(2014年4月)

■「日本古代」共同執筆『史学雑誌』−回顧と展望−、第124編第5号、史学会(2015年5月)

■「大化前代の難波−難波宮下層遺跡を中心に−」論文『市大日本史』第18号、大阪市立大学日本史学会(2015年5月)

■「対外関係と難波大坂−織豊期・幕末維新期の遷都関連史料」 研究ノート『日本古代の都を探る』勉誠出版(2015年6月)

■「古墳時代の難波と猪名川流域」研究ノート『絲海』第40号、伊丹市文化財保存協会(2015年6月)

■「難波宮・京の廃絶とその後」発表 第5回都城制研究集会(2011年2月12日)

■「中国古代都城の外郭城と里坊の制」発表 都城制研究会(2011年3月19日)

■「難波廃都について」発表 東亜比較都城史研究会(2011年11月10日)

■「大極殿の展開と後期難波宮」発表 東亜比較都城史研究会(2012年1月8日)

■「難波京をめぐる宗教環境」発表 第6回都城制研究集会(2012年2月5日)

■「飛鳥時代難波の祭祀空間」発表 都城制研究会(2012年6月16日)

■「律令期製塩土器の編年と塩の流通」発表 大阪歴史学会考古部会(2013年2月22日)

■「難波宮・難波京研究の新展開」発表 条里制・古代都市研究会第30回大会(2014年3月1日)

■「大化前代の難波―難波宮下層遺跡の成立と展開」発表 大阪市立大学日本史学会大会(2014年5月17日)

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